7月27日(月)に カゴメ 那須工場に見学に行ってまいりました。
先日の台風11号の被害 和歌山線一部分不通の影響直後でもあったので 前日に大阪入り
新大阪に近い ワシントンプラザホテルに前泊し 翌朝からに備えました。
当日の朝は ホテルの朝食バイキングにて。。。もちろんトマトジュースはマストです。(笑)
27日(月)午前9時にホテルのフロントにて待ち合わせをし カゴメ 当社営業の大島氏と合流。
新大阪駅にて 松浦課長(和歌山県ご出身) 小豆川大阪支店長 と合流し 今回の旅は 3名の方にアテンドを頂いての工場見学となりました。
この日は 大阪でもこの夏一番の暑さ 朝から「暑いですね〜」の連呼で 那須は涼しいことを願いつつ 9:15の リムジンバスにて 伊丹空港へ。
バスの中では カゴメさんが ご準備いただいた 野菜生活を!
伊丹空港、中江は小学校の修学旅行(奈良・京都・大阪)以来だったと思います。
10時前に伊丹空港に到着 11時発のANA3175便まで お茶タイムです。
この日の 福島行きの飛行機は 50人乗りで ほぼ満席。小さい飛行機でCAの方も一人だったと思いました。。
機内では出発直後に寝てしまい起きた時には フリードリンクも終了
窓から見える陸上の上空を飛行する初めての景色は「田んぼがとても多い」のにビックリでした。。
福島空港に到着後は その後のスケジュールの関係で 空港にて昼食。
そんな福島空港の印象は 「ウルトラマン一色」でした。
円谷プロ 円谷監督の故郷なんですね。
中江は ウルトラマンの世代 なんでしょうけど 地域の放映チャンネルの影響か はたまた嗜好なのか どちらかというと 仮面の忍者 赤影 の影響のほうが記憶に鮮明に残ってます。
昼食後には福島空港から 快適なワゴン型タクシーにて 那須工場に向けて出発。。
約1時間くらいで カゴメ 那須工場に到着しました。
早速お迎えいただいた カゴメの工場の会議室にて 小松工場長からの多岐にわたるご説明
出来立てのトマトジュースも頂きました。
1961年にこの地に工場を設立
敷地面積は 東京ドームの3倍。この地を選んだのは 東京にも近く 産地にも近い 水質の良い地下水が豊富 土地が安かったという立地条件でこの地に建設されたようです。従業員は240名から300名。
輸入自由化に伴う国外産トマトの利用増で 1975年時には全国で40万トンの加工量の内 カゴメが約20万トン 現在は全国3万6千トンの加工量の内カゴメが2万トンと減り 今はカゴメでは トマトの加工は全てこの工場でまかなっているようです。
全国に幾つかあるカゴメの工場と違って この工場は 夏にはトマト 冬には人参 を季節限定でラインを動かしているということ。つい1週間前にトマトのラインをスタートしたとのことでした。トマトが収穫される夏の2ヶ月近くは24時間フル稼働のようでした。
ご説明いただいた中で とても印象的だったのが 大きく2点ありました。
カゴメが 契約のトマト農家の方々(法人企業も1軒として合計約800軒)と カゴメ フィールドマン(12〜13名)を通じて非常に些細な点まで 生育しているトマトの状況 土壌 生産者の状況 また 生産者の地域行事 までも把握したうえで 収穫されるトマトの糖度・日々の収穫数などの状況まで把握されてるということです。。
フィールドマンは年間を通じて生産者と深く関わり どの農家が何人で働いており どれ位の広さの畑で 苗が何本あり 生育状況の些細な状況はもちろん その農家の地域の祭りの日程も把握し 祭りの日には収穫がされない等まで 把握しているということでした。収穫されるトマトに そんな密着したフィールドマンが付けるのは カゴメくらいの買取規模がないと成り立たないようです。
小松工場長はそんなフィールドマンの出身らしく 実体験を織り交ぜながら非常に解りやすくご説明頂けました。
もう1点 工場概要の説明で印象的だったのは 説明しにくいですが 「日々収穫されてくる農産物をオンタイムで直接製品にする」「年間消費されるその量をこの夏の短期間に製品または濃縮商品にする」そのことのご苦労です。
産地が複数あることで 多少は日々の収穫が安定されるとは言っても 日々の収穫でカゴメの工場に入ってくる正確な数量が前日ギリギリにしか読めない中 その後の短時間で翌日の生産計画を組むことの大さ。
また、どんどん入荷するトマトを生産ライン(洗浄・破砕・調合・充填・密封・殺菌冷却)に流す順序で 出来上がる製品の味が決まってくる そこの調整についてでした。。
この話は らくのうマザーズの熊本の工場見学に伺った時も同様の話をお伺いました。。。牛も生き物なので牛乳も日によって僅かな違いが生じるって話。
一般的に濃縮還元のジュース等なら 濃縮され一度工場にて製品化されている段階で 規格に沿ったモノに仕上がっているのでそれを調合するだけで味や成分などは均一化されますが 農産物を直接の場合は 個体ごとに僅かに違うのが当たり前で 生産地や農家 また畑の場所・収穫時期により 糖度・水分量・など微妙に違っているのは当然でそれを 直接作るということはどういうことか というお話でした。。
そんな 印象的なお話を伺ったあとに 実際の工場での見学。
この時期 工場に派遣されているユニホーム姿の女性の方々と 生産管理課の寺田主任から工場内の見学を受けました。
こちらが 只今 絶賛ご予約中の カゴメ プレミアムトマトのラベルを密着する説明。
この工場内での見学で一番印象的だったことは
ジュース用トマト凛々子の皮が とても硬いのは 実は大きな理由があるということ
まず皮が硬くないと 収穫の時や コンテナに入れた時 また 輸送中にも 不良品がたくさん出てしまうばかりか 動作が遅くなり 作業も とても遅くなること。また工場のラインの中に入ってからも洗浄で割れたりすることを減らすために ジュース用トマトの皮は固いということです。
確かに硬くないと農家の方々の仕事はとても大変だと思いました。
毎年、凛々子の苗を頂いて 夏に収穫後 食べる時に「生食用じゃないと硬いな。もっと食べてもおいしいトマトを使えばいいのに」と思ってましたが そうじゃなかったわけです。敢えて硬くしているということです。海外のなどはもっと固いということでした。
同様に、こちらをご覧いただけるとわかると思いますが ヘタ(緑の部分)が全て付いてないこと。
これも品種改良により 収穫時に面倒にならないように 収穫時にヘタが残らないように改良しているということでした。 たしかに 工場見学の後に収穫体験させていただきましたが ヘタはトマト側には一切残らず収穫できます。
こちらに掲載されている契約農家さんが手持ちのトマトの写真にはヘタは付いてますが これはあくまでも撮影用ということなのです。(トマトはヘタがないと新鮮に見えないし 大袈裟に言うとトマトにも見えない)
ちなみにコチラの工場見学の通路に展示されているパネル等は当時グッドデザイン賞に選ばれたようです。とても当時としては斬新なデザインだったと思います。
また東北大震災の時にこの工場の自動倉庫が壊れ商品があるのに出荷できなかった というその自動倉庫がこちら
当時は鳶職のプロの方に入って頂いて大変だった模様。。。
工場見学の後には よく冷えたトマトジュース用トマトを頂きました!
この夏の時期はカゴメは新入社員が全員 那須工場に入り応援することが恒例となってるとか この日も新入社員が工場に入った初日でした。
最後に 全員で記念撮影!
「撮りまーす。ハイ リコピン♪」「ハイ トマト」
中江やや鼻の下伸びてます(自己申告)